1.農地法による農地転用の制限

トップページで述べたように、農地は人々の生存に欠かすことができない食料の大切な生産基盤です。ですから、農地を簡単に宅地や雑種地にできてしまえば、どんどん開発が進み農地がだんだんなくなってしまいます。 

農地がなくなれば、私たちが普段口にしているお米や野菜を外国から輸入しなくてはなりません。現在、食料自給率が緩やかな右肩下がりで下落していますが、これは食文化の変容や外圧などによる時代の流れであります。しかし、実は「緩やか」ですんでいるのは農地法によるところが大きいのです。

それは、農地法や農業振興地域の整備に関する法律で、農地を簡単につぶすことを堅く制限しているからなのです。これら農地法や農業振興地域の整備に関する法律(後述の「農振除外とは」を参照)の番人であるのが、農業委員会であり、市町村であり、都道府県なのです。これらの許可がないと農地をつぶすことは認められないのです。だから農地はこれらの法律で守られているのです。  



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